皆さん、こんにちは。夏になり、汗が気になる季節になりましたね。汗の中でも、ワキと手のひらの汗は、特に気になると思います。今回は、ワキの汗の治療について、新しい外用剤の話をしますね。
わき汗は今までは市販の制汗剤を使用していたり、パッドを当てたりしていたかと思います。医療機関では、ボツリヌストキシンの注射ができて、非常に効果が高いとは思いますが、数カ月に1回の頻度で両脇の数か所以上に注射しなければいけないことや、頻回の注射で抗体ができてしまうリスクもありました。ところでが、最近は、健康保険で処方できる優れたワキ汗用の外用剤が登場しました。今回は、わき汗との外用薬の治療に使用される二つの薬品、エクロックゲルとラピフォートワイプについてご紹介します。
エクロックゲル
エクロックゲルは、多汗症治療のために開発された制汗剤です。このゲルを1日1回両脇に塗るだけで、汗腺の活動を一時的に抑える働きがあります。この薬剤の最大の特徴は、ツイストボトルという容器に入っているため、薬剤を外用する際に手に薬剤が付かないという長所があります。副作用としては、塗った部分の発赤、かゆみ、目がかすむ、のどが渇くなどがあります。なお、前立腺肥大や緑内障の方は使用できません。
ラピフォートワイプ
ラピフォートワイプは、多汗症治療のために開発された制汗剤です。シート状の形態をしており、毎日1回、両脇をふき取っていただくだけで、発汗を抑えることができます。この薬剤の最大の特徴は、シート型になっているため、「塗る」より「ふき取りする」ことがしっくりくる患者様に向いております。手でふき取るため、外用後は手をしっかり洗う必要があります。副作用としては、塗った部分の発赤、かゆみ、目がかすむ、のどが渇くなどがあります。なお、前立腺肥大や緑内障の方は使用できません。
まとめ
エクロックゲルとラピフォートワイプは、多汗症治療において非常に効果的な外用薬です。どちらの製品も、日常生活での汗の悩みを解消し、自信を取り戻すのに役立ちます。ただし、個人の症状や肌の状態によって効果には個人差がありますので、使用前には専門医に相談しましょう。特に今年の夏は「猛暑」です。ワキ汗の治療を通じて、少しでも皆さんの快適な生活を提案できればとてもうれしいです。本日は、エクロックゲルとラピフォートワイプについてご紹介しました。皆さんのお悩み解消に少しでも役立てれば幸いです。次回もお楽しみに!
2023/7/28