こんにちは、皆さん。今回は皮膚科医の観点から、日焼け止めの正しい塗り方についてお話ししたいと思います。夏の訪れとともに、私たちは日差しの下で過ごす時間が増えますが、適切な日焼け止めの使用は、肌を紫外線から守り、健康な肌を維持する上で非常に重要です。

日焼け止めの塗り方

さっそく、適切な塗り方についてまとめましたので、ご覧ください。

1, 適切な量を塗りましょう。
クリームタイプ:パール粒1個分(直径7mm)
液状のタイプ:1円硬貨1個分を額、鼻の上、両頬、アゴに 分けて置き、そこからまんべんなくていねいに塗り伸ばします。さらに、もう一度同じ量を重ねづけます。なお、ファンデーションを使用する場合は、重ねづけは不要です。

2, 塗り漏れがないようにしましょう。
額の生え際、まぶた、耳、フェースライン、眉間、小鼻の横、うなじなどが塗り忘れしやすいです。
シミやイボの治療をしていて、まぶたや生え際のシミは確かに多い印象です。また、耳はイボが多い印象です。フェースラインはレーザーによる炎症後色素沈着が出やすい印象です。なんとなく、日焼けと関連しそうですね。

3,2-3時間ごとに塗りなおししましょう。
汗や摩擦で日焼け止めが落ちてしまいます。

日焼け止めの選び方

次に日焼け止めを選ぶ際の目安について話しましょう。
<効果の強さ>
SPF UVBに対する効果の大きさを示します。50が最大で、これ以上だと50+と記載がされます。皮膚が赤くなる(サンバーン)のを防ぐ指標です。
PA UVAに対する効果の大きさを示します。+から++++まであります。皮膚が黒くなったり、シワやタルミになるのを防ぐ指標です。

<敏感肌の指標>
紫外線吸収剤無配合(ノンケミカルタイプ) この表示のあるものは、肌に優しくかぶれにくいことが多いと思われます。

<光安定性>
紫外線に日焼け止めがさらされると、次第に効果が落ちることがあります。つまり同じPA50+でも、時間がたつと効果が異なる場合があるというわけです。
※当院で販売しているナビジョンの日焼け止めは光安定性に優れています!

まとめ

皆さんに、日焼け止めの正しい塗り方についてご紹介しました。健康な肌を保つためには、日焼け止めの使用は欠かせません。ぜひ、これらのポイントを意識して、太陽の下で楽しい時間を過ごしてください。素敵な夏をお過ごしください!

紫外線については前回の記事もご覧ください。

☀ 皮膚科医が教える紫外線の話 ☀

2023/7/7