夏の訪れとともに、日差しを浴びて楽しい時間を過ごす機会が増えてきますね。しかし、油断してしまうと簡単に陥ってしまうのが、日焼けで真っ赤になる「サンバーン」。ひどいと、とても痛くなったり、大きな水疱やただれになることすらあります。このようなサンバーンは、肌の健康にとっては危険な状態なのです。今回は、サンバーンについて解説いたします。

サンバーンとは?

サンバーンは、長時間強い紫外線(特にUVB)にさらされた結果、肌が赤くなり痛みを伴う状態です。主に夏季に日焼け止めを忘れたりなど、十分な日焼け対策を取らなかったりすることで発生します。サンバーンは、赤くなるだけではなく、水疱、ただれ、強い痛みがでる、治った後にシミになったりするなどのトラブルがありますので、注意が必要です

サンバーンの症状

日焼け後、真っ赤になる以外に、強い痛み、腫れ、かゆみが現れます。また、水疱、ただれができる場合もあります。この症状は日焼けをしてから1~24時間後に現れ,72時間以内(通常は12~24時間以内)にピークに達します。ただれを伴った場合は、細菌感染を引き起こすこともあります。
サンバーンが発生して、数日後に皮膚がペリペリとむけてくることがあります。そして、炎症が強いと、色素沈着を残すこともあります。また、サンバーンによって、皮膚のDNAが損傷を受けると、将来的に皮膚がんの発生する可能性もあります。

サンバーンを防ぐために

適切な日焼け対策が必要です。日焼け止めクリームの使用、帽子や長袖の服の着用、日陰での休憩などが有効です。

もし日焼けをしてしまったら?

以下の対処を心掛けましょう。
早めの冷却:ひんやりとした湿ったタオルで肌を冷やすことで、炎症を和らげます。
ひどい場合は専門医へ:症状がひどい場合は早めに皮膚科専門医に相談しましょう。ステロイド外用や、ただれがひどい場合は熱傷と同等の治療が必要です。傷をなるべく早く治し、色素沈着にしないようにしてゆかねばなりません。色素沈着になっても、治療は可能です。

皆さん、真っ赤な日焼け(サンバーン)は軽く見てはいけません。健康的な皮膚を保つために、日焼け対策を怠らず、日差しの強い時間帯を避けることを心掛けましょう。健康な肌で素敵な夏を楽しんでくださいね。

それでは、次回のブログでもお役立ち情報をお届けします!

2023/8/4