こんにちは!今回はアトピーの治療法についてお話しします。
アトピー性皮膚炎は、皮膚の乾燥やかゆみ、赤み、炎症などの症状を引き起こすアレルギーや体質による皮膚の病気です。症状が重い場合は、日常生活に支障をきたすこともあります。アトピー性皮膚炎の治療法は、症状の程度によって異なります。以下に代表的な治療法をご紹介します。
ステロイド外用剤
炎症を抑える作用があり、アトピー性皮膚炎の治療には欠かせない薬剤です。ステロイド外用剤には、強度によって5段階に分類され、軽度の症状には低強度、重度の症状には高強度の薬剤が使用されます。
非ステロイド外用剤
ステロイド外用剤に比べて副作用が少なく、長期間の使用にも安心な薬剤です。最近はプロトピック(タクロリムス)、コレクチム(JAK阻害薬)、モイゼルト(PDE4阻害薬)といった効果の高い外用剤が処方可能です。
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内服薬(抗アレルギー剤)
アトピー性皮膚炎のかゆみが強い場合は、抗アレルギー薬の内服も有効で す。花粉症や蕁麻疹にも効果があります。
内服薬(JAK阻害薬)
アトピー性皮膚炎の重度な場合は、JAK阻害薬の内服が有効です。バリシチニブ(オルミエント)、ウパダシチニブ(リンヴォック)、アブロシチニブ(サイバインコ)など。非常に効果はありますが、高額なのと定期的な胸部レントゲンなどの検査が必要なのが短所です。
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生物学的製剤
デュピクセントやミチーガなどの注射剤です。非常に効果があり、胸部のレントゲンも不要ですが、高額なのが欠点です。
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光線療法
紫外線による治療法で、炎症を抑える効果があります。週に1~2回の通院が必要な治療法ですが、症状の改善が見られる場合が多いです。薬剤を使用しない治療では最も効果が期待できる治療のひとつです。
生活習慣の改善
アトピー性皮膚炎の治療には、生活習慣の改善も重要です。肌の乾燥を防ぐため、保湿剤の使用や入浴時の注意、ストレスの軽減などが有効です。
以上が、アトピー性皮膚炎の代表的な治療法です。しかし、症状によって効果の出方が異なるため、皮膚科医と相談しながら適切な治療法を選ぶことが大切です。
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