こんにちは、皆さん。今回は皮膚科医の観点から、紫外線についてお話ししたいと思います。夏が到来して、紫外線が強くなってきました。紫外線はさまざまな悪影響を及ぼします。今回は紫外線について知っておいた方がよい豆知識を話したいと思います。

日焼けの問題点

まず、日焼けをするとどんな問題があるのでしょうか?
・シミが増える。
・シワやタルミが増える。
・皮膚癌になりやすい。
・白内障などの目の病気になりやすい
この4つが重要だと思います。
もちろん、海水浴にいって真っ赤になってしまうようなサンバーンも日焼けによる健康被害ですね。

日焼けをしやすい状況

次に、日焼けをしやすい状況についてのお話です。
・夏
・昼間
この2つは、当たり前ですね。
4~9月に1年間の70 ~80%、10時~14時の間に1日の70%
このように、夏と昼間に紫外線が集中的に降り注いでいます。正午前後は外出を避けた方がよさそうですね。特に昼ご飯を食べに行くときは要注意。

では、曇りの日ならよいのでしょうか?
いいえ。曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいます。晴れた日を100%として、曇りの日で65%、雨の日でも20%の紫外線が降り注いでいます。なお、日陰でも、日なたの60%の紫外線が来ています。

じゃあ、日傘や帽子をかぶっていたら大丈夫なのでしょうか?
いいえ。紫外線は道路に反射して皮膚に降り注いでいます。コンクリート・アスファルト10%、水面10 ~ 20%、草地・芝生・土面10%以下

こんな話をしていると、1年中私たちは紫外線にさらされているように気がしてきますね。

紫外線対策まとめ

そんな訳で、紫外線を避けるためにできる工夫は以下のようになります。
・正午前後は外出しない。
・なるべく日陰を歩く。
・日傘・帽子の使用。
・アームカバーや手袋など衣服で覆う。
・サングラスや紫外線防止効果のある眼鏡をかける。
・日焼け止めを使用する。

以上で紫外線の豆知識は終了です。
次回は、「皮膚科医が教える日焼け止めの正しい塗り方」についてお話をしますね。

2023/6/30