目次
1.肝斑とは
2.診断
2.1 シミやADMとの違い(区別の重要性)
2.2 シミ(老人性色素斑)
2.3 ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
2.4 肝斑とシミ・ADMの違いのまとめ
3.肝斑の原因
4.肝斑があるとシミ治療はできない?
5.肝斑治療(当院の方針)
5.1 肝斑の内服治療(医薬品)
5.2 肝斑の外用治療(医薬品)
6.お勧めのサプリメント(医薬品ではありません)
7.お勧めの化粧品(医薬品ではありません)
8.スキンケア
9.機器治療(ニードルRF:シルファームX)
9.1 特徴
9.2 こんな方におすすめ
9.3 シルファームX治療のポイント
10.機器治療(エレクトロポレーション:ケアシス)
10.1 エレクトロポレーションとは
10.2 このような方におすすめ
11.価格
12.よくある質問(Q&A)
13.まとめ
1.肝斑とは
肝斑は、主に頬や額に左右対称に現れる「もやっとしたシミ」で、特に女性に多くみられる色素沈着です。
一般的なシミとは異なり、ホルモンバランスや摩擦などが関与するのが特徴です。
2.診断
肝斑は以下を総合的に判断して診断します。
- 頬骨部に左右対称に出る
- 境界がぼんやりしている
- 摩擦や紫外線で悪化する
- 年齢・ホルモン状況
2.1 シミやADMとの違い(区別の重要性)
肝斑とシミやADMは区別がつきにくいことも多いです。しかし、見た目が似ていても、治療法は大きく異なるため、正確な肝斑の診断を行うことが重要です。
- 肝斑に強いレーザー → 肝斑の悪化
- ADMを内服だけ → 改善しにくい
- 肝斑が混じったシミにレーザー→シミが治りにくい
つまり
正しい診断=肝斑が改善するためにとても大切
2.2 シミ(老人性色素斑)
紫外線の影響でできる一般的なシミです。
境界がはっきりしており、丸い形で出ることが多いです。
レーザー治療が効果的です。
2.3 ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
皮膚の深い層にメラニンが存在するため、青みがかった色調に見えるのが特徴です。
頬や目の下に左右対称に現れることがあります。
レーザー治療が必要となります。
2.4 肝斑とシミ・ADMの違いのまとめ
| 項目 | 肝斑 シミ(老人性色素斑) ADM | |||||||
| 出る場所 | 頬骨部(左右対称) 顔全体 頬・鼻、額 | |||||||
| 色 | 薄茶色〜褐色 濃い茶色 青〜灰色 | |||||||
| 境界 | ぼんやり はっきり やや不明瞭 | |||||||
| 原因 | ホルモン・摩擦 紫外線 真皮のメラニン | |||||||
| 年齢 | 30〜50代女性に多い 加齢とともに増加 20代から | |||||||
| レーザー | △(悪化あり) ◎(効果的) ◎(必要) | |||||||
| 内服治療 | ◎ △ ✕ |
3.肝斑の原因
肝斑の原因は一つではなく、複数の要因が関与しています。
・女性ホルモンの変化
・紫外線
・摩擦(洗顔・マスク・こすり)
・ストレス・生活習慣
これらによりメラノサイトが活性化し、メラニン生成が過剰になり、色素沈着が起こります。特にこする「刺激」、紫外線によって悪化しやすいのが特徴です。
4.肝斑があるとシミ治療はできない?
結論:治療は可能ですが注意が必要です
肝斑は通常のシミと違い、強い刺激で悪化することがあります。
レーザー治療 → 悪化することがある
摩擦・ピーリング → 注意が必要
肝斑は刺激で悪化するため、一般的なレーザーは慎重に適応を判断します。
- 肝斑の治療を同時に行う
肝斑を落ち着かせてからシミ治療
肝斑に向いた刺激の少ない治療を選択
5.肝斑治療(当院の方針)
肝斑は
・内服、外用の薬物治療
・スキンケア
の2つが基本となります。
また、シルファームなどの機器施術を併用することで大きな改善が見込める可能性があります。
5.1 肝斑の内服治療(医薬品)
医師の診察に基づき、お一人おひとりの状態に合わせて処方いたします。
トラネキサム酸
メラニン生成の指令を抑えることで、肝斑を改善する作用があります。また、抗炎症作用により色素沈着の悪化も防ぎます。(1日量 500mg〜1,500mg)
シナール(ビタミンC)
メラニン生成の抑制・抗酸化作用などにより、肝斑の進行を抑え、色調を改善する働きがあります。
ユベラ(ビタミンE)
血行を促進して肌のターンオーバーを整えるとともに、ビタミンCの働きを助け、酸化を防ぐ相乗効果が期待できます。
【内服治療の副作用・注意事項】
トラネキサム酸:食欲不振、吐き気、胸やけなどの胃部不快感が生じることがあります。また、血栓症のリスクがある方は服用できません。
シナール・ユベラ:下痢、胃部不快感、発疹などが現れる場合があります。
5.2 肝斑の外用治療(医薬品)
ハイドロキノン
『肌の漂白剤』とも例えられるほど、メラニン生成を強力に抑制する成分です。メラニンを合成する酵素(チロシナーゼ)の活性を抑えることで、メラニン生成を強力に抑制し、色調を改善します。
トレチノイン
ビタミンAの誘導体で、肌のターンオーバーを強力に促進します。メラニンの排出を促し、ハイドロキノンの浸透を助けます。
【外用治療の副作用・注意事項】
ハイドロキノン:赤み、刺激、かぶれが生じることがあります。長期使用により白斑のリスクがあるため、医師の指示通りに使用してください。
トレチノイン:使用開始時に赤み、皮剥け、ヒリつき(レチノイド反応)が生じることがあります。また、妊娠中の方は使用できません。
6.お勧めのサプリメント(医薬品ではありません)
日々の美容をサポートし、健やかな状態を維持するためのセルフケアアイテムです。
ソルプロプリュスホワイト
日差しが気になる方の美容をサポートすることを目的としたサプリメントです。
ワカサプリ ビタミンC 3,000mg
1包に3,000mgのビタミンCを配合。ビタミンCを効率よく補給できる、ワンランク上の美容サポートとして活用されています。
7.お勧めの化粧品(医薬品ではありません)
日常のスキンケアや、施術後のコンディションを整える目的で使用される、医療機関専売の化粧品です。
● システアミン(シスペラ)
肌をなめらかに整え、明るい印象へ導くクリームです。
● アゼライン酸(AZAクリア)
皮脂バランスを整え、肌を健やかに保つことを目的とした化粧品です。
● ビタミンCローション(ポードレーヴ)
キメを整え、透明感のある肌へ導くローションです。
● レチノール(ナビジョンDR レチノファースト・アドバンス)
乾燥による小じわを目立たなくし、ハリのある肌へ整えます。
8.スキンケア
肝斑治療では日常ケアが非常に重要です。
ポイント
・こすらない(最重要)
・紫外線対策(日焼け止め、UV向きのマスク)
・保湿をしっかり
・摩擦や刺激は肝斑悪化の大きな原因となります。
当院では、こすらないためのスキンケア法のご指導、肝斑に向いた化粧品、日焼け止めをご案内しております。
9.機器治療(ニードルRF:シルファームX)
肝斑に対応できる数少ない医療機器です
シルファームXは、微細な針(マイクロニードル)と高周波(RF)を組み合わせた治療で、皮膚の浅い層から深い層までアプローチします。
9.1 特徴
- 肝斑の原因となるメラノサイトの過剰な働きを抑制
- 真皮の線維芽細胞活性化、コラーゲン、エラスチンの再構築
- 基底膜のダメージを修復
- 異常な毛細血管の改善
- ダウンタイムがほぼ無い
シルファームは、肝斑の原因である「基底膜の異常」や「メラニン過剰産生」に直接作用し、改善が期待できる治療です
また、従来レーザーでは悪化リスクがあった肝斑に対しても、比較的低刺激で治療できる点が大きな特徴です
9.2 こんな方におすすめ
- 肝斑が合併しているシミを治したい
- 内服や外用だけでは改善が不十分
- 肝斑+赤み・毛穴・ハリ・キメも同時に改善したい
- ダウンタイムは避けたい
9.3 シルファームX治療のポイント
- 内服+外用+シルファームの併用が効果的です。
- 1回でも変化を感じることがありますが、複数回治療が推奨されます。
- 2〜4週間で徐々に効果が現れます。
10.機器治療(エレクトロポレーション:ケアシス)
ケアシスは、エレクトロポレーションのマシンでイオン導入の約20倍の浸透力で有効成分をお肌に浸透させることが可能です。お肌を鎮静させ、肝斑に向いた施術です。
10.1 エレクトロポレーションとは
エレクトロポレーションとは、電圧を皮膚表面にかけることで、細胞膜に一時的に隙間(穴)を作り、その隙間から有効成分の薬剤を肌の奥まで導入する治療です。
ケアシスは、従来のイオン導入では浸透させにくかった分子量の大きい有効成分を針を使わず浸透させることができるため、効果の高い高分子の物質も痛みなく導入することが可能です。
10.2 このような方におすすめ
・肝斑に悩んでいる
ケアシスはお肌に有効成分を浸透させることで、肝斑に向いた施術です。
・痛みのある治療は無理
ケアシスは痛みもダウンタイムもありません。施術後からメイクOK
・レーザー治療の効果を高めたい
レーザー後、冷却しながら導入することで赤みや乾燥を抑えることができます。さらにレーザーとの併用で導入率がUP!!
11.価格
価格は全て税込価格です
内服
| 薬剤 | 価格(1ヶ月分) | |||||||
| トラネキサム酸(100錠) | 2,750円 | |||||||
| シナール (100錠) | 1,650円 | |||||||
| VC3000(30包) | 4,400円 | |||||||
| ユベラ(100錠) | 1,650円 | |||||||
| ソルプロ(30カプセル) | 5,500円 |
外用
| 薬剤 | 価格 | |||||||
| ハイドロキノン(10g)4%又は5% | 2,200円 | |||||||
| シスペラ | 4,950円 | |||||||
| アゼライン酸 | 2,200円 |
化粧品
| 薬剤 | 価格 | |||||||
| ポードレーヴ | 6,980円 | |||||||
| ナビジョンシリーズ | 2,750円~ |
施術
| 薬剤 | 価格 | |||||||
| シルファームX | 38,500円 | |||||||
| エレクトロポレーション | 11,000円 |
12.よくある質問(Q&A)
Q:肝斑はどんな時に悪化しますか?
A:肝斑は「刺激」によって悪化しやすいシミです。
主な悪化要因
・摩擦(洗顔・クレンジング)
・紫外線
・ホルモンバランスの変化
・強い治療(レーザーなど)
Q:肝斑はなぜ悪化しますか?
A:肝斑では、メラニンを作る細胞(メラノサイト)が過敏な状態になっています。そこに摩擦や紫外線、レーザーなどの刺激が加わると、メラニンが過剰に作られるという流れで悪化します。
Q:肝斑は治りますか?
A:結論:適切な治療で改善は可能です。
完全にゼロにするのは難しい場合もあります。しかし「目立たなくする」ことは十分可能です。継続治療が重要となります。
Q:肝斑はどのくらいで良くなりますか?
A:個人差はありますが、内服や外用治療で1〜2ヶ月程度で改善してくることがあります。継続することでさらに改善が期待できます。ただ、肝斑は完全によくするのが難しいケースも多くあります。
Q: 肝斑はレーザーで治療できますか?
A:肝斑は刺激で悪化することがあるため、レーザー治療は慎重に行う必要があります。当院では状態に応じて、シルファームなどの低刺激治療をご提案しています。
Q:肝斑は再発しますか?
A:はい、再発することがあります。特に紫外線や摩擦、ホルモンバランスの変化が影響します。そのため、治療後もスキンケアや予防が大切です。
Q:内服薬はどのくらい続けますか?
A:通常は数ヶ月単位で内服を行い、効果を見ながら調整します。症状が落ち着いてきたら減量・中止を検討します。
Q:妊娠中でも治療できますか?
A:妊娠中はホルモンの影響で肝斑が悪化することがあります。内服薬の使用は制限があるため、医師と相談しながら対応します。
Q:男性にも肝斑はできますか?
A:女性に多いですが、男性にも発症することがあります。特に紫外線や摩擦の影響が関与します。
Q:シルファームをしないと肝斑は治りませんか?
A:そうとも限りませんが、肝斑はとても治りにくいので、シルファームをお勧めします。
13.まとめ
- 肝斑は「刺激で悪化するシミ」
- 内服・外用・スキンケアが基本治療
- シルファームは数少ない“攻められる治療”
- 組み合わせ治療が最も効果的
肝斑治療の比較
| 治療法 | 特徴 肝斑への適応 | |||||||||
| 内服 | 基本治療 ◎ | |||||||||
| 外用 | 安全性高い ◎ | |||||||||
| レーザー | 場合により悪化 △ | |||||||||
| シルファーム | 肝斑の発生機序に作用 ◎ | |||||||||
未承認機器に関する注意事項
シルファームXを用いた施術は、日本国内において未承認の医療機器を使用した自由診療です。医療広告ガイドラインに基づき、以下の情報を公開いたします。
項目内容未承認医薬品等 シルファームXは薬機法上の承認を得ていない未承認機器です。入手経路等 医師の判断の下、Jeisys Medical Japan株式会社より個人輸入しています。国内の承認機器の有無 本施術と同一の性能を有する国内承認機器はありません。諸外国における安全性 FDA(米国)、KFDA(韓国)の承認を受けています。これまで重大な副作用の報告はありませんが、赤み、腫れ、点状出血、一時的な色素沈着などが生じる可能性があります。国内での承認がないため、万が一重篤な副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります本施術に使用するケアシス(CARESYS)は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認機器です。
入手経路等の明示
当院では、クレシオ株式会社を介して医師が個人輸入手続きを用いて入手しています。
国内の承認医薬品等の有無
本施術と同一の成分や性能を有する、他の国内承認医療機器はありません。
外国における安全性等に係る情報の明示
ケアシスは韓国のKFDA(食品医薬品安全処)および欧州のCEマークを取得しています。重大な副作用は報告されておりませんが、電気刺激による違和感、皮膚の赤み、一時的な刺激感などが生じる可能性があります。国内での承認がないため、万が一重篤な副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。