ピアスホールを開けた後には様々なトラブルが起こる場合があります。
ピアストラブルの種類
- 感染症:ばい菌が入った状態で、耳が赤く腫れたり、膿がピアスホールから出たりします。
- 金属アレルギー:特にセカンドピアスを装着してから、両耳が赤く腫れたり、かゆくなったり、汁がでたりします。特に夏場に悪化しやすい。
- しこり(粉瘤、ピアスケロイド、肉芽):耳たぶの中にしこりを触れるようになります。皮膚でできた空間ができるのを粉瘤といいます。ピアスは異物ですのでこれに反応して耳たぶに肉芽ができたり、線維化してケロイドになることもあります。
- ヘッドの埋没:ヘッドが耳たぶの中に入り込んでしまう。
ピアストラブルの対処法
- 感染症:抗生剤の内服を行います。悪化する可能性がある場合はピアスを一時的に外しますが、その間にピアスホールが閉じてしまう可能性もあります。
- 金属アレルギー:ステロイド外用剤を使用します。夏場はピアスをチタン製などに変えたり、金属アレルギーテストを行って皮膚に合うピアスの素材を調べることもあります。
- しこり:基本は、ピアスをいったん中止することが基本です。粉瘤は形成外科などで手術をする場合もあります。肉芽やケロイドはステロイドの耳たぶへの注射やトラニラスト、柴苓湯(漢方)の内服を行う場合もあります。ひどい場合は、手術になることもあります。
- ヘッドの埋没:外来にてヘッドを引き出します。多くは化膿をともなっているので、抗生剤の内服やいったんセカンドピアスを中止してファーストピアスに戻したりします。