どんな病気?

皮膚の表皮にあるメラノサイト(色素を作る細胞)が何らかの原因で減ってしまう病気です。
分節型(体の神経支配領域にそって片側だけに白斑が出現)、非分節型(規則性なく白斑が出現)、未分類型の3タイプがあります。

原因として、自己免疫(免疫がメラノサイトを攻撃する)、遺伝、薬剤・化学物質、酸化ストレスなどが考えられています。

診断

周囲の皮膚の色より白くなっている部分があるかで判断します。

検査

採血にて、合併する病気(甲状腺機能異常、膠原病、貧血、C型肝炎、糖尿病、アジソン病、など)や感染症(梅毒、癜風菌など)を調べることがあります。

治療

ステロイド、タクロリムス(プロトピック)、活性型ビタミンD3など。

ナローバンドUVB、エキシマライト 保険適応:3割負担で1回1,000円程度。

当院のこだわり

白斑は難治のため、複数の治療を組み合わせて行っています。

日常生活の注意点

日焼けを避ける
皮膚への刺激を避ける

よくある質問(Q&A)

Q. 白斑はうつりますか?
A.いいえ、尋常性白斑は感染症ではありません。
人にうつる病気ではないため、触れたり一緒に生活したりしても感染することはありません。


Q. 白斑の原因は何ですか?
A.はっきりした原因はまだ完全には分かっていませんが、
* 自己免疫
* 体質
* ストレス
* 紫外線刺激
などが関係していると考えられています。
「免疫の異常によって色素細胞が障害される」という説が有力です。


Q. 白斑は自然に治りますか?

A.自然に改善することもありますが、多くは治療が必要になります。
特に広がっている場合や長期間続いている場合には、外用薬や光線療法などを行うことがあります。


Q. 白斑は広がりますか?
A.個人差がありますが、徐々に広がることがあります。
特に、
* 摩擦
* 日焼け
* 強い刺激
などで悪化することもあるため注意が必要です。


Q. 光線療法(エキシマライト)はどのような治療ですか?
A.特殊な紫外線を白斑部分に照射し、色素細胞の回復を促す治療です。
比較的安全性が高く、多くの白斑治療で行われています。
効果が出るまでには複数回の通院が必要になることがあります。
 
Q. 白斑と水虫は違いますか?
A.はい、異なります。白斑は色素が抜ける病気ですが、水虫などの真菌感染でも白っぽく見えることがあります。正確には真菌感染でも癜風というカビの一種が増殖した場合に白斑に似た色抜けが起こる場合がああります。見た目だけでは区別が難しい場合もあるため、皮膚科での検査が重要です。なお、癜風では逆に茶色くなる場合もあります。

Q. 白斑は子どもにも起こりますか?
A.はい、小児でもみられることがあります。年齢に関係なく発症する可能性があります。


Q. メイクで隠すことはできますか?
A.はい、医療用カバーメイク(カバーマークなど)を使用することで目立ちにくくできる場合があります。専門店でご相談ください。
https://www.atre.co.jp/matsudo/shop/7657/
https://corp.shiseido.com/slqm/jp/shop/#/kanto
https://www.grafa.jp/medicalmakeup/makeup/
 
Q. どのような時に受診した方がよいですか?
A.白斑は難治のため、治らないと思い受診されない方もみえます。保険診療でできることも多くありますので、久しぶりに一度受診されてはいかがでしょうか。
* 白い斑点が広がる
* 色が抜けてきた
* 顔や手にできた
* 市販薬で改善しない
* 白斑かどうか分からない
場合は、一度皮膚科受診をおすすめします。
 
Q.老人性白斑とは?
A.老人性白斑は、加齢によって生じる小さな白い斑点です。
紫外線や加齢による変化と考えられており、病気というより「加齢性変化」に近いものです。
 
特徴
数mm程度の小さな白斑
手足に多い
中高年に多い
広がりにくい
症状はほぼない

尋常性白斑老人性白斑
比較的大きい小さい白点
広がることがあるあまり広がらない
顔にも多い手足に多い
若年でも起こる加齢で増える
治療対象になることが多い経過観察が多い