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老人性イボ(脂漏性角化症、老人性疣贅)

どんな病気?

ごくありふれた良性腫瘍のひとつです。30歳を越えるころから顔、首、手の甲などに若干盛り上がり、表面がザラザラした黒いイボができてきます。首に無数にできた黒いイボ(スキンタッグ)も、この老人性イボの場合が多いです。他に体や頭など全身の皮膚に発生します。加齢や日光、体質などが原因です。

診断、治療方法、当院のこだわり

■【診断】
表面がザラザラし、盛り上がった黒いイボであることを肉眼的に確認すれば老人性イボと診断されます。黒くないタイプ、ほとんど隆起しないタイプもあります。皮膚癌との区別のために、ダーマトスコピーという特殊なレンズで診断することもあります。
また、皮膚癌も含めて他の皮膚腫瘍と区別が難しい場合は、腫瘍の一部を切除し、顕微鏡で観察することにより診断することがあります。

【保険による治療】
・液体窒素(チッ素)による凍結治療が一般的です。大きなものだと手術によって切除が必要なこともあります。
・首の小さなイボは、はさみで切るような方法もあります。 女性はもちろんですが、男性患者さまも「イボが気になる」と来院される方がたくさんいらっしゃいます。顔のイボをとるだけで、見た感じがずいぶん変わることも多いです。 検査・治療は健康保険が使えます。

【自費による治療】
特に大きなイボは、液体窒素による凍結治療で、シミになる場合があります(炎症後色素沈着)。CO2レーザーやQスイッチルビーレーザーを用いた自費のイボ治療では炎症後色素沈着のリスクを下げられます。
費用:1mmあたり1000円+税。

日常生活における注意点

紫外線(日光)は日ごろから避けましょう。
男性の顔のイボは、ヒゲそり時にカミソリで傷つけないように気をつけましょう。
頭のイボは、クシで傷つけないように注意しましょう。