どんな病気?

30-50代の女性に多い顔が赤くなり、ニキビのようなぷつぷつができる病気です。「赤ら顔」と言われることもあります。最近、ロゼックスゲルという外用剤が保険適応になり、治療が大きく進みました。

症状

鼻の周囲、頬、額が赤くなります。蜘蛛の巣のような毛細血管拡張がみられることがあります。ニキビに似た赤いぷつぷつができる場合があります。無症状のこともありますが、ほてりやピリピリとした刺激感を感じることもあります。

酒さの種類

≪紅斑毛細血管拡張型≫ 
毛細血管が拡張し、顔が赤くなります。

≪丘疹膿疱型≫
ニキビのような膿をもった赤いぷつぷつができます。

≪鼻瘤(びりゅう)≫
鼻の皮膚が分厚くなります。眼型 目の充血や異物感、かゆみ、乾燥、まぶしさなどを感じます。

≪眼型≫
目の充血や異物感、かゆみ、乾燥、まぶしさなどを感じます。

≪※酒さ様皮膚炎≫
ステロイドの長期外用により発生した赤ら顔のことを言います。

検査

  • ニキビダニ(毛包虫)の関与が疑われる場合には、顕微鏡で検査をします。
  • エリテマトーデスや皮膚筋炎などの膠原病が疑われる場合には採血にて検査をします。
  • 化粧品や染毛剤などのカブレが疑われる場合には、パッチテストパネルなどの検査をする場合があります。

治療法

≪内服薬≫
抗生物質、漢方薬、ビタミン剤など

≪外用剤≫
ロゼックスゲル(メトロニダゾール)。ファーストチョイス的な外用剤です。
硫黄カンフルローション。

≪自費治療≫
・アゼライン酸外用/AZAクリア1,980円
・イベルメクチンクリーム外用/10g2,200円 30g4,400円
・IPL(光)治療/初回お試し22,000円
※酒さのレーザー治療は当院では行っておりません

スキンケア・日常生活の注意点

≪食物≫
辛いもの、アルコールなどの刺激物を避けましょう。

≪洗顔≫
30度前後のぬるま湯で優しく洗いましょう。

≪保湿≫
乾燥肌の方は、保湿化粧水などで保湿しましょう。
※医薬品のヘパリン類似物質外用は、血行を良くするため赤みが増すことがあります。

≪紫外線対策≫
日焼け止めはノンケミカル・紫外線吸収剤無配合のものを使いましょう。帽子や日傘、日陰を歩くなど気を付けましょう

≪寒暖差≫
気を付けるのは難しいですが、暑さ、寒さによって悪化する場合があります。