どんな病気?
はい、ニキビは病気です。なぜならばニキビによって痛みやカユミを感じられたり、見た目で悩まれる方がとてもたくさんいらっしゃるからです。また放置しておくとニキビ跡(あと)になっていまい、何年たっても治らないこともあります。女性はもちろんですが、「ニキビが気になる」と来院される男性患者さまもたくさんいらっしゃいます。
ニキビは性ホルモンの働きなどにより、毛穴の中の油分が増え、さらに毛穴の出口が詰まることにより始まります。この結果、毛穴の中に皮膚の角質や油分(皮脂)が溜まり続け、ニキビが目に見えるようになります。これが、白ニキビ(毛穴が閉じていて、全体が白っぽく見えるタイプ)、黒ニキビ(毛穴が開いていて、毛穴の汚れが黒く見えるタイプ)の状態です。
ここにニキビ菌などのばい菌が増殖すると、炎症が起こり膿を持ったり、赤く腫れた状態である赤ニキビになります。ニキビの炎症が激しいと、ニキビ自体が皮膚の深いところで壊れて、さらにこの刺激でニキビ周囲の炎症が悪化するという悪循環になります。このまま放置しておくと、いわゆるニキビ跡(あと)といわれる状態になります。赤い跡、シミになった跡、凹んでクレーター状になった跡などです。
診断
顔や胸、背中などで、毛穴を中心とする少し盛り上がったプツプツがあればニキビと診断できます。化膿して赤くなり膿をもったニキビもあります。
治療
ニキビには慌てて治療しなくてもよいニキビと、ちょっと急いで治療しなければいけないニキビの二つがあります。
急いで治療が必要なニキビは、赤ニキビです。放置しておくと、ニキビ跡(あと)になってしまう可能性が大きいからです。いわゆる白ニキビ・黒ニキビはそれほど緊急性はありませんが、見た目の問題や赤ニキビへの進行の予防などの意味合いから、治療が望ましいです。薬物治療には、外用薬と内服薬があります。患者さまの肌質やニキビの状態に合った治療の組み合わせが大切です。
外用薬
- 抗生物質
ニキビ菌を減らします。最近、ゼビアックスローションという外用薬が保険適応になりました。 - アダパレン(ディフェリンゲル)
毛穴の詰まりを取り除きます。保険適応。 - 過酸化ベンゾイル外用(別名BPO、ベピオゲル)
抗生剤ではありませんが、ニキビ菌を減らします。毛穴の詰まりを取り除きます。保険適応。 - 非ステロイド
炎症を抑えます。 - イオウカンフルローション
毛穴の詰まりを取り除きます。
ディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアック配合ゲルについて
比較的最近保険適応になった外用剤です。これらが通常の外用薬と異なるのは赤ニキビのみならず、白ニキビ・黒ニキビ(コメド、面皰)にも有効で、予防効果がある点です。しかし、皮膚が乾燥する、赤くなる、刺激感などの副作用もあり注意が必要です。ただ、この副作用は一過性で、使用しているうちに出なくなるといわれています。妊娠・授乳中は使用できません。
内服薬
- ビタミン剤
肌質の調整を行います。 - 抗生物質
ニキビ菌を減らします。 - 性ホルモン関連薬
性ホルモンバランスを整えます。 - 漢方薬
内側から治す体質改善です。
自費治療
- ケミカルピーリング
古くなった皮膚を掃除する自費治療です。ニキビの予防・治療効果以外に、肌質改善・くすみ・毛穴・シミ・小じわなど美顔効果があります。当院でも行っております。
詳しくはコチラをご覧ください。 - ピーリング洗顔料(石鹸)
ニキビ治療や予防効果のあるホームピーリング効果を持った洗顔料です。当院で販売しております。
2,420円(税込) - ピーリング化粧水
ニキビ治療や予防効果のあるホームピーリング効果を持った化粧水です。当院で販売しております。
3,300円(税込) - アゼライン酸
ニキビ(コメド・面皰)やニキビ菌への効果に加えて、美白作用(ニキビ跡)もあります。ディフェリン使用ができない方(妊娠・授乳中、11歳以下の小児、かさつきが気になる方)でも使用ができます。
1,980円(税込) - LED(特殊な光線)
ニキビ菌にダメージをあてる光を照射します。
ニキビ跡や赤ら顔、たるみ・小じわなどアンチエイジング効果もあります。
痛み、腫れ、発赤などの副作用はありません。
★ 予約不要
★ 1回15分程度
★ 週1回のペースで照射(目安)
★ 1回2,200円(税込) 学割価格1,650円(税込)
ニキビに対する当院のこだわり
- 早く治るように努力いたします。
- ニキビ痕(あと)をなるべく予防できるように努力いたします。
- 白ニキビの治療も行っています。
- ホームケアのご提案を行っております。
- ご自分のニキビについて十分知っていただくために、小冊子などを用いて説明させていただきます。
日常生活の注意点
- 規則正しい生活を心がけましょう。
- 睡眠は十分に取り疲労を蓄積しないようにしましょう。
- 食事は偏りなく、野菜もたっぷり食べましょう。
- 洗顔は朝晩2回、やさしくこすらないようにしましょう。
- 化粧品はオイルフリーが良い場合があります。
- 髪が肌に刺激を与えないようなヘアースタイルを心がけましょう。