睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が何度も止まる状態を指します。この症状により、日中に異常な眠気が出ることがあり、他にも多くの健康問題を引き起こすことがあります。この症候群は成人の男性に多く見られ、特に40代から50代の男性に多いですが、女性も閉経後に増加する傾向があります。主な睡眠時の症状には、うるさいいびき、体の異常な動き、途中で目が覚める、夜中に何度もトイレに行くことなどがあります。日中は疲れやすかったり、頭痛がしたり、性欲が減退したり、気分が沈んだりすることがあります。この病気では、高血圧や心疾患、脳の問題、糖尿病などの他の健康問題を引き起こすこともあります。これを防ぐためには、適切な治療が必要です。問診や家での簡単な検査により診断され、重い場合はCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という機器を使用した治療が行われます。この機器は睡眠中に気道を開けて呼吸を助けるものです。 診断と治療の流れは、まず医師に相談し、必要なら家での検査を行い、さらに詳しい検査のために1拍2日入院することもあります。最終的には、CPAP機器の使用や場合によっては手術が行われることもあります。
睡眠時無呼吸症候群診断・治療のながれ
- 診察
お時間がございます際に受診していただき、受付でいびきや無呼吸の相談がしたいことを伝えてください。ただし、火曜日は避けてください。 - 自宅での簡易睡眠検査(保険適応)
正式な検査の前に、簡易型の睡眠ポリグラフを使って自宅で検査します。保険適応です。この検査で無呼吸低呼吸指数(AHI)が40以上だと重症と診断され、CPAP治療が保険で適用されます。AHIが20以上で40未満なら、もっと詳しい検査のために1拍2日の入院検査が必要です。20未満なら軽度、10未満なら問題なしとされます。 - 精密検査のための入院検査
1泊2日で終夜ポリグラフィー(PSG)検査を行います。これにより、睡眠時無呼吸だけでなく他の睡眠障害も診断できます。この検査も保険が適用されますが、個室料なども併せて数万円程度になる場合があります。 - 治療方針の決定
検査結果に基づいて治療計画を立てます。主にCPAP治療が中心ですが、ダイエットや寝る姿勢などの生活指導も大切です。手術やマウスピースが行われることもあります。 - CPAP治療の開始
日中の眠気などが見られ、AHIが20以上または簡易検査で40以上の場合、CPAP治療が標準です。これはマスクを通して絶えず空気を送り、気道を開いて呼吸を助ける方法です。
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療を行うことにより、夜間は熟眠ができ、日中の眠気は吹き飛び、長い目で見れば健康に長寿を期待することも可能です!一度、ご相談ください。